真夏の夜の悪夢
どうも。
9月になったが、まだまだ暑さはやわらぎそうにない。
ということで、今回は昨夜あったヒヤリとする話を。
◼️慣れた頃にやってくる
昨夜、私は郵便受けをチェックしようと部屋の外へ出た。
格好は適当な部屋着で、短い時間だからスマホも必要ない、とそのまま外へ出た。
アパートのホールの入り口を出て、郵便受けへと向かう。
中を覗き、何も入っていないことを確認した私は、すぐホールの入り口へ。
そこで気がついた。
「鍵を部屋に忘れた・・・」
私の住むアパートは入り口がオートロック式で、鍵を持たずに出ると、外から入ることができないのだ。
引っ越しで間も無い頃は特に気をつけていたのだが、まさかここで忘れるとは。
嘘やろ、と思わずつぶやいた。
このまま誰かが来るのを待っているしか無いのか。
しかし、私がそのアパートへ引っ越してきて半年以上経つが、他の住人と出会ったことは数えるほどしか無い。
しかも時刻は推定21時。
ここで待っていても、誰も通らない可能性もある。
次の日は仕事があるのでそれは困る。
それにこの適当な部屋着のまま誰かと遭遇したくない。
どうにか開ける方法は無いのか。
そこでふと、ある考えが浮かんだ。
「中の住人を呼んで開けてもらえばいいのでは。」
ということで片っ端から番号を打ち「呼び出し」ボタンを押す。
居室は2階からなので201から試していく。
2階すべて呼び出してみたが反応無し。
3階も無し。
4階(最上階)まできて、
「まさか誰も出てくれないのか・・・」
と不安になる。
ここで、もしかしたら何回か鳴らせば嫌でも応答してくれるかもしれないと思い、1部屋につき2回鳴らすことにした。
すると、ようやく反応が。
住人「・・・はい。」
私「あの、すみません。〇〇号室の沢井です。中に鍵を忘れてしまって。開けてもらえませんか。」
住人「あーはい。」
そしてすぐに開くドア。
私「ありがとうございます!」
感謝の言葉を述べ、早足に部屋へ戻った。
本当にどうなるかと思った。
そして本当にありがとう、何号室か忘れたけど出てくれた人。
今後もう二度と鍵を忘れたりしないだろう。
ちなみに片っ端からのピンポンは迷惑行為なので、良い子は何もないときにやってはいけない。当たり前だが。
ではまた。